[RIP SLYME]GOOD TIMES

GOOD TIMES(初回盤)(DVD付)

正直、あまり期待していなかった。ベスト盤って大概のシングル曲はコンプしているので、新録曲ぐらいしか聴くべきものがないと思っていた。特に10年分のベストとなると昔の曲はわりと聴くのがつらいようなのもあったり…と思っていたけれど、リップはそんなこともなく、むしろ夏に合う曲が多くてお盆の間繰り返し聴いていた。C/Wにしか入っていなくてシングルを買ったGANTZのOP『Super Shooter』もきちんと入っているのもポイント高い。
そして、リップってFG好きだし、メジャーのフィールドで個々の活動も最近の結婚×２を含めて華々しいものがあり、おおよそフォローしてきたけれど、ほかのFGクルーのライムス、メロー、キック（、EAST END）に比べて聴き込むのではなく、単に聞き流していた面も否めず、今作も非常に聴きやすいアルバムとなっているためBGMにピッタリ、なんだけどもう少しきちんと聴いてみた。SUの低音ボイスはアクセントだという認識は変わらないけれど、サビでの核となっているのはPESだというのに初めて気付いた。高めで特徴のある声ではあるけれど、ソロ活動の機会はILMARIやRYO-Zに比べると少なく、ここまで中核をなす存在だとは露ほども思っていなかった。
ポップ寄りにも聴こえるけれど、恋だ友情だという10代や大衆にウケるいわゆるセルアウト路線ではなく、メジャーで勝負できているのは今はKREVAとRIP SLYMEしかいないと思っている（ケツメイシはジャンルをどこに置くか難しい）。ベストを出して活動休止へ、ということもないように思えるのでこのままリリースを続けて欲しいなー。